今年の春は温暖化と騒がれる近年では珍しく遅くなっている。近年は3月下旬になると消雪が進み、4月になると融雪剤を撒いていない畑でも雪がない状態になり、だれが?いつ?畑に入った?そんな情報が飛び交います。まだ寒い日も多く作物の植付には向かないため、スタートラインには立ったものの誰が口火を切るのか?大安はいつか?この日には誰が入るんじゃないか?まだ早いだろう?まだ心に余裕のある農家さんが井戸端会議をする時期です。
ただ今年はちょっと様子が違います。まるで15~20年前の様相です。2月の大雪の影響で山に雪が多く残っているなど、様々な要因があるのだろう、雨ではなく雪が降る事の方が多い。雨と違い雪が降ると雪が解けるまで1日余分に時間がかかり、そこから畑が乾くのに更に時間を要する。畑が乾けば地温が上がって春作業ができる。なかなかじれったいのである。
そんなじれったい思いをしている中、せっかちにも動き出した奴らがいる!にんにくである。こいつらは3月の雪解けですでに春を感じており、その後の雪にも後れを取らずスタート(再起動)したようだ。彼らは去年の冬を迎える前までしっかり地中深くまで根を延ばしてきた。雪が解け様子を見ると葉が枯れてべちゃっとした姿で不安が募るがもう新たな緑の葉を出し始めた。光合成もできないため、にんにく鱗茎(種子)が養分を供給し葉を再生させるのである。にんにく同様に越冬する秋まき小麦はもう少し遅れて活動を始める事を考えても、たくさんのエネルギーを供給していることがわかる。
ここから6月末の収穫まで3か月、一気に生長していく姿は圧巻である。厳しい冬を超えたにんにくが逞しく強く育ち、風味やおいしさを増す道理がここにある。
1か月予報を見る限り今年の春耕期は天気が安定しないような気がしている。お天道さんのご機嫌を素早く感じ取って、植付作業をこなし万全なスタートを決めたいものだ。
豊穣の秋までのダイナミックなドラマの春の号砲を今か今かと待ちわびる
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